体に良い豆乳も飲み過ぎは髪に逆効果になる可能性
髪に良いと聞くと、つい沢山飲みたくなってしまうのが人情ですが、どんな食品も適量を超えれば逆効果になる可能性があります。豆乳もその例外ではありません。健康や美容への効果を期待して豆乳を飲む際に、知っておくべきリスクがいくつか存在します。最も注意したいのが、大豆イソフラボンの過剰摂取によるホルモンバランスへの影響です。大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするため、適量であればホルモンバランスを整える方向に作用します。しかし、サプリメントなどで極端に大量摂取したり、毎日何リットルも豆乳を飲んだりすると、かえって体内のホルモンバランスを乱してしまう可能性があるのです。これは、月経不順などを引き起こす要因にもなりかねません。また、東洋医学では、豆乳は体を冷やす「陰性」の食品に分類されることがあります。冷たい豆乳を大量に飲む習慣は、体を内側から冷やし、血行不良を招く恐れがあります。頭皮の血行不良は、髪の成長に必要な栄養が毛根に届きにくくなることを意味し、健やかな髪を育む上では本末転倒です。さらに、飲みやすく加工された調整豆乳や豆乳飲料には、意外と多くの糖分が含まれています。糖質の摂りすぎは、体内でタンパク質と結びついて細胞を劣化させる「糖化」を引き起こし、頭皮の老化を早める原因にもなります。これらのリスクを避け、豆乳の恩恵を安全に受けるためには、一日の摂取量をコップ1~2杯(200~400ml)程度に留めることが賢明です。