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年末年始の不摂生が原因?冬の薄毛を招く生活習慣
冬になると髪が薄くなる原因は、寒さや乾燥といった外的要因だけではありません。実は、私たち自身の「冬特有の生活習慣」が、気づかぬうちに髪の健康を蝕んでいる可能性があります。特に、年末年始を挟むこの時期は、生活リズムが乱れがちになり、それが頭皮環境の悪化に直結することがあるのです。まず考えられるのが「食生活の乱れ」です。忘年会やクリスマス、新年会など、イベントが続く冬は、どうしても外食や飲酒の機会が増えます。高カロリー・高脂質な食事は、皮脂の過剰分泌を招き、頭皮の毛穴を詰まらせる原因となります。また、アルコールを分解する過程では、髪の成長に不可欠なビタミンやミネラルが大量に消費されてしまいます。髪の主成分であるタンパク質や、健やかな髪を育むために必要な栄養素が不足しがちになるのです。次に「運動不足」も深刻な問題です。寒さから外出が億劫になり、家にこもりがちになると、全身の血行が悪化します。ただでさえ寒さで血流が滞りやすい頭皮に、運動不足が追い打ちをかけ、髪への栄養供給はさらに滞ってしまいます。そして「睡眠不足」も見逃せません。夜更かしが続くと、自律神経のバランスが乱れます。髪の成長を促す成長ホルモンは、主に睡眠中に分泌されるため、睡眠の質と量が低下することは、髪の成長サイクルに直接的な悪影響を及ぼします。このように、「食事の乱れ」「運動不足」「睡眠不足」といった冬に陥りがちな不摂生は、それぞれが独立して、また複合的に絡み合いながら、頭皮の血行不良や栄養不足、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、薄毛を進行させる原因となります。冬の薄毛対策は、高価な育毛剤を使う前に、まずはご自身の生活習慣を振り返り、改善できる点から手をつけていくことが、最も基本的で効果的なアプローチと言えるでしょう。