日々の抜け毛チェックや頭皮チェックで、「これはちょっとおかしいかも…」と感じるサインが見つかった場合、どのタイミングで専門家(皮膚科医や薄毛治療専門クリニックの医師)に相談すべきか、迷うこともあるでしょう。セルフケアで様子を見るべきか、すぐに病院へ行くべきか、その判断の目安について考えてみましょう。以下のような状況が見られる場合は、早めに専門医に相談することをお勧めします。1. 抜け毛の量が明らかに、かつ継続的に増えている: 以前と比べて明らかに抜け毛が増え、その状態が1ヶ月以上続いている場合。季節性の変動を超えている可能性があります。2. 抜ける髪の毛が細く短いものばかり: 抜け毛の中に、太く長い毛よりも、細くて短い産毛のような毛が多く含まれている場合。AGAなどによるヘアサイクルの乱れが疑われます。3. 特定の部位だけが目立って薄くなってきた: 前頭部の生え際(M字部分)や頭頂部(つむじ周辺)など、特定の場所の薄毛が進行しているように感じる場合。AGAの典型的なパターンかもしれません。4. 円形または楕円形の脱毛斑がある: 頭部にコインのような形できれいに毛が抜けている部分がある場合。円形脱毛症の可能性が高いです。自己判断せず、すぐに皮膚科を受診しましょう。5. 頭皮に強いかゆみ、赤み、フケ、湿疹などが続いている: 頭皮環境の悪化が抜け毛の原因となっている可能性があります。脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患かもしれません。6. 急激に広範囲の髪が抜ける: 短期間のうちに、頭部全体の髪がごそっと抜けるような場合。休止期脱毛症や、他の病気が原因の可能性も考えられます。7. 脱毛以外にも体調不良がある: 倦怠感、体重の変化、動悸、貧血症状など、他の体の不調とともに抜け毛が増えている場合。甲状腺疾患などの内科的な病気が隠れている可能性もあります。これらのサインが見られる場合、自己判断で市販薬を使ったり、放置したりするのは得策ではありません。原因を正確に突き止め、適切な対策や治療を早期に開始することが、症状の改善や進行抑制につながります。専門医は、あなたの状態を客観的に評価し、必要なアドバイスや治療法を提案してくれます。少しでも不安を感じたら、ためらわずに専門医の診察を受けることを検討しましょう。